10. 漢字の読みは大丈夫？ ---- カクトウ，イタク，ビシュウにセンシュ？
最終更新 2011年5月8日
マルチプルチョイス形式の問題の最大の難点は「漢字の読み方がわからなくても正解できてしまう」ということです。
該当，居宅，徴収，遡及，先取特権をカクトウ，イタク，ビシュウ，サクキュウ，センシュトッケンとお読みになる方が少なからずおられます。あなたはどうですか。正しくは順に，ガイトウ，キョタク，チョウシュウ，ソキュウ，サキドリトッケンですね。
ケアマネジャーが利用者宅で「A先生の訪問診療はイタクリョウヨウカンリシドウにカクトウしますが，自己負担はビシュウされましたか？」などといったら完全に馬鹿にされますよ。少なくとも基本テキスト本文に出てくるような語句は間違いなく読めるようにしておきましょう。
なぜ，こんなことを言うのかと思われる方も多いでしょう。実は，その昔，ある講習会で読み仮名を付けなさいという問題を出題したところ，上のように答えた受験生が少なからずおられたのです。確かに法律用語や医学用語の中には読み方がむずかしいものも多いのですが，利用者の中には「この人，漢字読めないのね。ケアプラン作成なんてできるのかしら」などと不安に思う人もおられるでしょうから，信頼されるケアマネになるためには人間性を磨くことと同じくらいに，常識を強化することが重要なのです。